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東京オートサロン2020 FAFビーチクルーザー 製作秘話・・・ ♪ ♪





【東京オートサロン2020】へは、今回も多くのお客様にご来場いただき

誠にありがとうございました・・・ ♪ ♪

出展社のうちの1社として、厚く御礼申し上げます。

今回のオートサロンへは、フォレスト オート ファクトリーとして

2台のFAFリフトアップカーを出展いたしました。

 1台は昨年に引き続き、ホンダ N VANベースのFAF-N VANを・・・ ♪ ♪








昨年のオートサロン出展時には装着していなかった

FAFビルトインヒッチメンバーを装着してお披露目です・・・ ♪ ♪


**FAFビルトインヒッチメンバーの詳細は**

↓ ↓ ↓

コチラ





















FAFビルトインヒッチメンバーにヒッチカーゴを取り付け

さらに【子猿】を搭載して展示しました。







この【子猿】をご存知の方は、相当なバイクマニア??(笑)

元ホンダのエンジニアの方が退職後に「モンキーより小さなバイクを作りたい!」と

ホンダ製 草刈り機の35ccエンジンをベースに製作!!

ちゃんとナンバーを取得して公道を走ることも可能なのです・・・ ♪ ♪

これで田舎道をのんびり走ってみたいですねぇ~







そしてもう1台が、今回のお話しの中心となる

昭和46年式 バモス ホンダをベースにした【FAFビーチクルーザー】です・・・ ♪ ♪

前置きがとても長ぁ~くなりましたが(笑)

これから、FAFビーチクルーザーの制作秘話についてお話しさせていただきます。

*Webで公開したら【秘話】じゃないですね?!(笑)




ではでは・・・ ♪ ♪

昭和40年代(1960年代)のヨーロッパを中心に

ビーチリゾートの足として【ビーチカー】なるモデルが存在しました。

FIATやMINI、CITROENなどのコンパクトカーがベースです。

















ビーチからホテルまで、濡れた水着のままでも移動できる

リゾート地のおしゃれな足・・・という感じでしょうか?!

ドアも屋根も無く、籐で編みこまれたシート・・・

非日常を味わうにはピッタリのクルマ達ですよねぇ~ ♪ ♪

自動車業界が活気に満ち溢れ、どこのメーカーさんも元気いっぱい!!

ビーチカーに限らず、とても個性的で華やかなクルマばかりの時代でした。

日本でもマツダさんが、ボンゴベースで製作したみたいですね?!

市販はされなかったようですが・・・








そして私は「こんな素敵なビーチカーをいつか自身の手で創ってみたい!!」

という思いを何年も前からずっと持っていたのです。

そして、2019年の夏・・・

いつものように業者用オートオークションのWebページを徘徊していると

昭和46年式・ワンオーナー・評価点「4」という

年式を考えるとあり得ない評価点のバモス ホンダが

オークションに出品されているではありませんか!!

「これだ!」と、無我夢中でセリ落としてしまいました。

ビックリする落札価格になってしまったのは内緒です・・・(笑)




入荷後に車体を確認すると、評価点「4」は伊達ではなく

50年近く前のクルマとは思えない状態でした。

サビだらけの安い個体を入手しても、結局は手間と時間がかかるだけ・・・

多少高くても、この個体で正解だったと確信しました。

















カスタム前の状態は、こちらの動画をご覧ください!!



KUROWORKSさんの動画


MOTORZさんの動画


これでビーチカー製作への第一歩を踏み出しました。








ところが、入手した翌月の9月初旬・・・







台風15号が千葉県を直撃!!

フォレストオート周辺でも大きな被害が・・・

そして、フォレストオートの倉庫の屋根も・・・















我が町、多古町のシンボルも無残な姿に・・・











FAFの倉庫の屋根も吹き飛ばされました・・・




















8日間の断水・・・

10日間の停電・・・

多くの皆様のご協力、ご支援により屋根を仮復旧していただき・・・

9月下旬から営業を再開することが出来ました。

(年末には屋根の本修理が完了しました。)

2019の秋は、度重なる台風の襲来で、現在もなお

不自由な生活を余儀なくされている方々も多いと思います。

一日も早く通常の生活に戻ることが出来ますよう

微力ながらご支援させていただければと思っております。






10月に入り、ようやくカスタムを開始・・・












荷台は60年代のヴィンテージ ボートのデッキ風に仕上げるのが目標です・・・ ♪ ♪








カスタムをスタートしてから数日後、FAFパーフェクトマットでもおなじみの

ボディードクター代理店、ポジドライブの札野社長より

「ポジドライブ号のお披露目にご出席下さい・・・」とお誘いをいただきました。









ポジドライブ号は、ボディードクター製品を体験していただく為の移動ショールーム・・・ ♪ ♪

いやいや、ショールームというより、木の香が漂う移動寝室なのでございます!!












このポジドライブ号の内装のウッド部分を手掛けたのは

埼玉県ときがわ町 高村クラフト工房の高村さんです。

ポジドライブ号お披露目の際、この内装のコンセプトや

使用した木材の調達の経緯等々・・・

高村さんより色々なお話しをお伺いすることが出来ました。



埼玉県西部には【さんとめ(三富)】という、川越市、所沢市、狭山市

ふじみ野市、三芳町にまたがる緑豊かな耕作緑地帯があるそうです。

300年以上も続く、人の手によって作られた平地林は、落ち葉をたい肥に

大きく育った樹木は、薪や農具、家の材料に活用されました。

その林は、防風林の役目も担っていたそうです。

循環型の農業ということですね。

ところが、第二次大戦が終結した後、海外から入ってきた

大量生産・大量消費の石油を使った便利な生活・・・

さんとめの林には人の手が入らなくなり

木々は大きく育ち過ぎ・・・

倒木や枯れ木に・・・

林は荒れ放題になっていったそうです。

そこで、【さんとめ】の木材を活用し、森林保全や地域材の活用など

地元の木々を取り入れた家具や木製品を製作する活動を始めた高村さん・・・

とても興味深いお話しでした・・・ ♪ ♪





実は、私の自宅は多古町の山の中にあるのですが

三方を広大な?!森に囲まれています。

この【森】と私の本名【戸森】の【森】が

Forest Autoの由来なのです・・・ ♪ ♪

おっと、脱線・・・(笑)

この私の自宅の周りも森も、年々人の手が入らなくなり

山は荒れ放題な状況になっていることを日々感じておりました。

そして、台風15号!!

人の手が入らない荒れた山の木々は、風に耐える力を失い

多くの倒木となり、長期の停電という事態を招きました。

そう痛感していた矢先に高村さんのお話しを聞き、即共感!!

私、単純なので・・・(笑)




カスタム中のバモちゃんの荷台(デッキ)の製作をその場で打診・・・

荒れた森の話題で共感して下さった高村さんからも速攻でOKをいただきました!!

いやいや、【縁】って、こんなものなんでしょうねぇ~(笑)

札野さん!

素敵なご縁をありがとうございました!!




それから数週間後の12月のある日・・・

バモちゃんを高村クラフト工房さんへ搬入し、作業をお願いしました。








製作過程は、こちらをご覧ください!!

↓ ↓ ↓

高村クラフト工房 FAFビーチクルーザー



元々は自分で「2X4材で、スノコみたいな板を張り、ニスを塗ればいいや!!」

くらいに思っていたバモちゃんの荷台ですが、そこはやっぱり家具職人!!

高村さんの手にかかり、【荷台】じゃなく、ちゃんと【デッキ】になりました・・・ ♪ ♪



 




使用した木材は、幅の狭い方が【ヤマザクラ】、広い方が【コナラ】です。

単純に角材を並べたのではなく、1本、1本、凸型とI型を組み上げています。








ヤマザクラの方が約1mmほど出っ張っています。

すべり止め効果ですね・・・ ♪ ♪












リアのデッキはニスでツルツルに・・・

運転席・助手席のフロアは、ニスに【けい砂】を混ぜ、ヨットやクルーザーの

デッキと同じような【すべり止め加工】を施しています。

見えないけど、ちゃんと拘ってますよぉ~!!(笑)



灰皿だった部分には時計を設置!!

メーターパネルと乗り降り口のステップにはチーク材を使用しています。












まさか?!の偶然の出会いから生まれたバモちゃんのデッキ & メーターパネル・・・

私自身が【スノコ】を作っていたら、当然このクオリティーになる訳もなく(笑)

ワンステージもツーステージも【格】の上がった雰囲気になりましたね。

ここまでしていただいたら、後はじっくりと私が細部を仕上げ

60年代のヴィンテージ ボート風にしなければ!!


ということで、オートサロン 搬入日の前日に完成~♪ ♪














フロントシートの座面とあおりのクッションにもボディドクターを使用!!

外装・内装・デッキ等々・・・

ほぼ、私のイメージ通りの60年代 ボート(クルーザー)風のクルマとなりました ♪ ♪

あっ!!

もちろん、ワンオフのFAFリフトアップキットで

3cmほどリフトアップしてますよ!!

ちょいアゲの老舗として・・・ ♪ ♪(笑)



東京オートサロン2020では、多くのお客様、メディアの方々に大きな反響をいただきました。

出版社、Webマガジン、Webニュース、新聞社のメディアの方々より多くの取材を受けました。



ドレナビさん

スタイルワゴンさん

MOTORZさん(8分過ぎから・・・)

carviewさん

CULICCCARさん

日本農業新聞さん

KUROWORKSさん・・・その1

KUROWORKSさん・・・その2




























今回、製作・出展したFAFビーチクルーザは、そのクルマの出来栄えだけではなく

多くの課題を抱えている森林保全や地域材の活用についてもお話しさせていただく事が出来

単なるカスタムカーショーを越えた?! とても有意義な3日間となりました・・・ ♪ ♪










バモちゃんとの出会い・・・

台風に被災・・・

家具職人との出会い・・・

全てが仕組まれていたかのような奇跡?!の連続でした・・・ ♪ ♪

しかし、はっきり申し上げて、このFAFビーチクルーザーはビジネスにはなりません。

程度の良いベースとなるバモスホンダが入手困難なこと・・・

軽トラや軽バンの荷台を同じように架装するにはコストがかかりすぎること・・・

単なる【自己満】として製作したわけではありませんが

一点物のショーカーとなってしまったことは、間違いないと思います。

しかし、ココでお話しした【森林保全】や【地域材の活用】といった部分に

少しでも多くの方々に関心や興味を持っていただき

ほんの少しでも日本の林業や循環型の農業の現状について

知っていただく【きっかけの1台】となれば・・・と思っております。

また、このバモス1台にとどまらず、別のかたちで地域材を活用できるような

FAFらしい商品開発を続けていこうと考えております。

引き続き、FAF製品にご期待ください!!



今後はオートサロンにとどまらず、いろいろな地域のイベントなどへも参加させていただき

森林保全・地域材の活用・循環型社会等の啓発活動に役立てていきたいと思います。

また、このFAFビーチクルーザーにご興味をお持ちの行政や各団体の方がいらっしゃいましたら

是非ともお気軽にお声がけくださいませ!!

いろいろとコラボできれば・・・と考えております。




東京オートサロン2020 閉会の翌日・・・

開場にひとりポツンと取り残されたバモちゃんの引き取りへ・・・






昨日までの華やかな会場とは打って変わり、静けさだけが漂っていました・・・



このバモちゃんことFAFビーチクルーザーは、フォレストオートの店内に展示中です!!

是非ともご来店いただき、じっくりとご覧にただれれば幸いです・・・ ♪ ♪












最後に・・・


高村クラフト工房 高村さん・・・

ポジドライブ株式会社 札野社長・・・

インフルエンザの病み上がりを押して、沖縄からお手伝いに来てくださった

くるま村 新垣村長・・・

3日間、いや搬入から4日間 張り付きで情報発信してくださった

株式会社クロ・ワークス すぐる代表とあやさん・・・

バニーちゃんを引き連れて表敬訪問してくださったホイールメーカー

株式会社パンドラ 高松社長・・・

応援に来てくださったスズキ自販の山田さん・・・



その他、多く御方々のご協力、ご支援をいただきました。

この場を借りて御礼申し上げます。





さてさて、このクルマが仕上がるまでのヒストリー

いかがだったでしょうか??

ヒストリー込みでご覧いただけると幸いでございます。

またどこかで、このFAFビーチクルーザーを見けることがありましたら

お気軽にお声がけください!!




最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!!!!